大分ニャンたろう
ニャンフォメーション

太田快作獣医師 -花子と過ごした18年間-

 

ドキュメンタリー番組の

「ザ・ノンフィクション」という番組で

5月10日、17日と2週にわたって放送された

獣医師の太田快作先生

 

 

私は番組を見て

こんな人(獣医師)が

日本にもいるのか

ただただ 画面にくぎづけになりました

 

 

太田先生は 東京都出身で

現在「ハナ動物病院」の院長をされています

 

病院名は愛犬の花子ちゃんからつけたそうです

 

 

 

花子ちゃんは「ハナちゃん」の愛称で呼ばれ

太田先生の人生を変えた存在であり

先生は

「動物や獣医に関することは

花子が根っこにいる」と仰います

 

 

 

 

獣医を目指す人誰もが通らなければならない

外科実習で行われる“動物実験”

使われる子は 殺処分対象の子などで

もちろん健康な子達です

実習のあとは 原則殺処分。

その現実に強い抵抗を感じた先生・・・

 

 

その頃の教授に

「自分は「一殺多生」(一匹を殺して多くを助ける)

その精神でやってきた 君にはできないのか?」

と訪ねられ

 

 

「ぼくは一匹も助けたいし

全部助けられると信じている

だから それはできません」

 

 

と言い、殺さずに学べる方法を探し

欧米で取り入れられている

”動物実験代替法”を知り

実践することで獣医師となった

大学では異例のことだった

 

 

 

 

また、実験犬の日々の生活を

快適にしたいという思いから

結成されたサークル「犬部」

書籍化もされている

 

 

 

先生は仰います

「花子がいなければ犬部もない

ハナ動物病院もない

開業したのはそのためもある

 

最期の時 誰にも遠慮せず

介護したかった」

 

 

 

 

そんなハナちゃんが

ある日体調を崩します

検査の結果内臓に小さな腫瘍が・・

 

 

 

「限界は近いと思う」そう言って先生は

“花子に積極的な治療はしない”と決める

 

 

 

「生かそうと思えば点滴に栄養を入れたりできるが

これだけ頑張ってくれたから

いいかなと思う、そこまでしなくても。」

 

 

 

それは獣医師としてではなく

飼い主としての決断だった

 

 

 

それからの毎日も変わらず

ハナちゃんとの日々をいつも通り

片時も離れずに一緒に過ごす先生

 

 

 

そして

2019年9月3日

ハナちゃんは大好きな先生に見守られ

天国へと旅立った 18歳でした

 

 

 

私は、とても不思議な感情で

そのシーンを見ていました

悲しみはもちろん感じていましたが

とても穏やかで幸せな気持ちに

満たされていました

 

 

 

それはきっと

絶対的にハナちゃんが幸せであったこと

そして同じように

太田先生をはじめ

ハナちゃんに関わる人たちが

みんな幸せであったこと

 

 

 

間違いなく全員が

しあわせだったんだろう

ハナちゃんの最期から

感じ取れたからだと思います

 

 

 

まさに私の理想とする

動物と生きる意味や、姿勢 その姿が

そこにあったからだと思います

 

 

 

私もしっかりと家の子と向き合い

共に生きていこうと

改めて感じさせられた番組でした

 

 

 

※全写真:「ザ・ノンフィクション」より

 

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