大分ニャンたろう
ニャンフォメーション

小さな命とおばぁちゃんのお話。

今日の朝出勤していると

 

私の向かう先に1匹の猫が車に跳ねられ

 

死んでいました

 

その子を傍らから見つめていたのは

 

80代くらいのおばぁちゃんでした。

 

 

 

 

道路を走る車の列が途切れると

 

おばぁちゃんはゆっくり

 

その子の元へ歩き始めました

 

その光景に車を止めずにはいられず

 

私は車を寄せました

 

おばぁちゃんはとても悲しそうな声で

 

「跳ねられてたんよ…ああ…かわいそうに…」

 

と私に言うと

 

続けて、「どうしたらいいんかな?」

 

「どこに電話したらいいんかな?

かわいそうになぁ…」

 

と今にも泣いてしまいそうな表情で話を続けます

 

「いつもなぁ、ここで猫やらタヌキやら

いっぱい跳ねられちょんのよ

毎日死んじょってなぁ、かわいそうでなぁ…」

 

 

 

 

おばぁちゃんの猫ではないようですが

 

頭部は直視できないほど

 

損傷の激しかったその子を

 

とても悲しい表情で見つめるおばぁちゃんに

 

心が張り裂けそうなほど胸が痛みました。

 

 

 

 

「おばぁちゃん、ありがとう、

私が電話しとくけん大丈夫よ。」

 

 

 

私はそれしか言えませんでした。

 

 

 

 

車からペットシーツを取り出し

 

その子をくるんで     何度も跳ねられないような

 

安全な場所へ移動させました

 

 

 

 

おばぁちゃんは最後、私に言いました

 

 

「あなたえらいなぁ、

どうもありがとうねぇ」

 

 

こんなふうに動物の命や

 

困っている人に声をかける事が

 

この時代では

 

「えらい」

 

と評価される事が

 

とても残念でなりません

 

 

 

 

おばぁちゃんはどこかへ向かう途中だったようで

 

行きかけに猫を見つけ

 

どうにかしてあげたいと車を降り

 

普通だったらお年寄りが渡らないであろう道を渡り

 

困った様子で辺りをキョロキョロ見渡し

 

行き交う車を目で追って

 

それでも誰も気にかけてはくれなかった

 

 

 

 

それは私が遠くからその光景を見つけ

 

車を寄せるまでのわずか数秒のできごとです

 

あの短い時間が

 

どれほど心細く  長い時間だったかと思うと

 

このできごとを書かずには

 

いられませんでした。

 

 

 

 

気にかけていても

 

その感情にブレーキをかけてしまう

 

様々な事情がこの世の中には存在します

 

会社を遅刻すれば

 

それが人助けでも叱られるでしょうし

 

動物となれば理解もされないでしょう

 

 

 

 

今は理解されない思いやりも

 

いつかは

 

「えらいなぁ」と言われないような

 

誰もが当たり前に

 

人や動物に寄り添えるような

 

そんな世の中になる事を願っています。

 

 

 

 

 

 

田舎では季節問わず

 

動物の事故死が絶えません

 

この時期からは更に動物たちが活発になり

 

たくさんの命が道路で息絶えます

 

ドライバーのみなさん、

 

どうか優しい運転をお願いいたします。

 

 

 

 

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