多頭飼育崩壊。
ニュースやテレビ番組などでも
度々放送されるためご存知の方も多いかと思います。
私も一歩間違えば
そうなっていた可能性が高かったと思います。

20年近く前になりますが…
黒猫1匹を里親さんから引き取りました。
数年後友人から人から虐待を受けていた子を
預かっている。
引き取ってもらえないか?と打診され
2匹目を引き取りました。

そして、数ヶ月後アパートの駐車場で猫風邪で
ぐちゃぐちゃの子猫を保護。
そして更に数ヶ月後妊娠している子を保護。
数日後妊婦猫は5匹の子猫を産みました。
総勢9匹。
去勢手術と猫風邪治療。
先住猫の持病の悪化にて入院し治療。
一気に医療費がかかりました。

乳飲み子たちは
お母さん猫が子育てをしてくれたので
問題なく育ちましたが
その後…里親募集をして全員お家が見つかるか
とても不安でした。
既に先住猫が3匹いるので
お母さん猫と子猫は里親募集をすることに
決めました。

子猫4匹とお母さん猫は幸いにも
友人や知人が里親となってくれました
子猫の1匹がなかなか候補が見つからず
挙句には毛色、柄を嫌がられ…悲しくなり
家族と相談しその子だけ我が家で引き取ることに
なりました。
今冷静に考えれば
経済状況、家庭環境などから無謀すぎたと
思っています。
その当時、私自身も家庭環境がガラッと
変わったタイミングでした。
経済状況ももちろんですが、そちらよりも
私自身の環境が色々と厳しい状況だったのです。

ですが、その時の私は
目の前の子を救わねば!というその気持ちだけで
動いてしまい
周りのことや家族の言うことは耳に入らず
1人で突っ走ってしまいました。

その子たちを保護したことは
もちろん後悔していません。
みんな里親さんの元で
幸せに暮らすことができましたし、
我が家で引き取った子が去年お空へ旅立ち
家族みんなで再会を果たしのんびりと
過ごしているだろうと思っています。

結果としては大きな問題はありませんでしたが
自分のキャパをしっかりと見極めないと
私自身が多頭飼育崩壊を
起こしていたかもしれないということです。
保護して終わりではない保護活動。
お金も時間も限りがあるもの。
最期まで責任を持つのも当たり前。
我が家で引き取った最後の子が
お空へ旅立った際に色んなことを思い出しました。

しっかりと自分の限界を見極め
家族の意見にも耳を傾け
自分自身が今できること、たとえ小さなことでも
やっていこうと改めて感じました。
※私個人の経験で、あくまでも私自身の気持ちですので、
ご理解いただけると幸いです。