大分ニャンたろう
ニャンフォメーション

中国・韓国の食犬文化『ボクナル』

 

中国の玉林(ユーリン)犬肉祭りが終わりましたが、今度は韓国で、暑気払いで滋養食を食べるという名目の犬肉スープ祭り「伏日(ボクナル)」が始まります。

 

 

 

 

伏日(ボクナル)について

 

伏日は日本の「土用の丑の日」に当たるもので、毎年7月から8月にかけて全部で3日あり、それぞれ初伏(チョボク)、中伏(チュンボク)、末伏(マルボク)と呼ばれ、3度の伏日を総称して三伏(サムボク)と言い、今年は初伏が7月12日、中伏が7月22日、末伏が8月11日となります。

 

伏日を象徴する料理には、犬肉を用いたポシンタン、鶏を用いたサムゲタンなどがあげられ、伏日の日には、全国のポシンタン、サムゲタン専門店が大にぎわいになるそうです。

 

韓国では毎年約200万匹の犬肉が消費されていて、その半数に当たるおよそ100万匹がこの伏日で消費される。

 

年間に食肉処理される犬の80%に当たる約160万匹が伏日に殺生される、とのことです。

 

 

 

 

 

韓国と北朝鮮は食用犬を飼育している世界でも珍しい国で、食肉専用に改良された犬種もあります。政府の調べによると、韓国には約17,000もの犬肉農場があり、業界関係者の推定によると、毎年約200万匹相当の犬肉が消費されているとのこと。犬肉を消費する国は他にもありますが、大規模かつ集約的に犬を繁殖しているのは韓国だけです。

 

以下は、動物保護団体「KARA」が作成した、韓国国内の犬肉農場マップです。赤印が政府に登録されている農場で、全国に数多く存在していることがわかります。

このほか、違法に営業している農場も少なくありません。

 

 

 

犬よりは少ないようですが多数の猫もまた、「健康強壮剤を抽出するため」と称され、頻繁に生きたまま煮込まれています。

 

中国と違い、韓国には動物を保護するための法律があり、虐待や公共の場で残酷に殺す行為などを禁じていますが、食用犬に対しては適用されていないのが現状です。犬の食肉処理については、法律で扱いが明文化されておらず、現在、その制限につなげる事実上の「犬肉禁止法案」が提出され、審議の行方に注目が集まっています。

 

韓国の犬肉反対活動家、キム・ナミさんによると、犬肉問題への国内の関心は全体として低く、業者は総じて暴力的なため危険もあり、同志がなかなか増えないのだそうです。実際、キムさんも暴行を受けたり、犬を救い出したことで窃盗罪に問われ訴訟を起こされるなど、困難な活動を強いられています。

 

 

 

 

残酷な飼育・屠殺方法
 

飼育場では、不衛生で劣悪な環境で飼育され、汚水や生ゴミを与えられます。死なない程度のギリギリの餌の量で辛うじて生き延び、成長率が落ちる生後6~8ヶ月で殺されます

 

餌や水を制限して、動きを鈍くさせることで、体重を増やそうと試みたり、大変狭いケージで一生、殺されるまでそこに閉じ込められたままです。

 

繁殖施設では、吠え声を抑えるために犬の鼓膜を強引に破ります。

 

 

 

 

 

 

堵殺方法

1. 撲殺
2. 絞殺
3. 生きたまま茹でる
4. 生きたまま蒸す
5. 首を吊られたときにもがくと、センサーに反応して下から火が吹き上げる。絞殺と焼殺を同時に行う。 (サンガクテという台を使う)
6. 生きたままケージに入れたり、上から鎖で吊るして焼きころす。
(こうすると犬がもがいて体をねじるので、万遍なく焼け、堵殺する人は見ているだけでよい。)
7. シーズーなどの小型の犬は麻袋に入れ結んだ後、金串であちこちを刺す。
(こうすると、犬が発狂して死んでいく。この方法は、血がこぼれ出るため、血が滲まずあとの処理がラクだという。 )

8. 手製の電気衝撃機にかける。意識と感覚は残っていても体は硬直するので、痛みにもがくことはできない。まだ生きている状態で、体の表面の毛がちりちり焼けてくる。
また、一度に電気をかけて一気に殺すのではなく、20分くらいの感覚をおいて何回かに分けてかけ、じわじわと殺していく。
(この方法には電気で処分した場合、血が早く固まってしまって、肉から血をしっかり取り除くことができず、肉の味が落ちるという。)
(注)この電気衝撃機での殺し方については、効率的で安楽な死に方だと誤解されていることが多い。

* 特に大型の犬は、堵殺後、毛を焼くために火であぶるとき裏返すのが大変なので、生きたまま焼き殺すのが通常です。
こういったわざと残虐な方法で、犬を堵殺する理由は、こうすることによって
「栄養価が増す。」
「味がよくなる。」と、

“信じているから”に過ぎません。

 

仲間が殺される様子を目の当たりにした犬たちは、たとえ生き残ったとしても心に大きなトラウマを負ってしまいます。

 

 

 

残酷な飼育・屠殺方法に加え、飼い犬が盗まれたり、動物保護団体のシェルターから保護犬が盗まれたりしています。里親詐欺も横行し、自治体が収容した犬も犬肉業者に横流しされたりしています。

 犬肉がお金になるので、容易に一般人が飼い犬を繁殖させて犬肉業者に売ります。徘徊犬や捨て犬も犬肉業者に売られています。

 

食用として繁殖された犬だけではなく、放棄されたペット、ペット業界で不要になった犬、保健所の犬、病気の犬なども食用とされています。

また、劣悪な環境の中で犬たちを生かしておく為に繁殖施設では、犬たちに大量の薬物を投与しています。またハエやウジ虫、感染症の病原菌がたかった生ゴミを食べさせられてきた犬を食べることは、人間にとっても大変危険です。

 

 

 

 

 

 

もう一つの社会問題として、食用犬繁殖施設の近隣住民への生活環境の悪化があげられます。水路は汚染され、悪臭と絶え間なく続く騒音に耐えかねた住民らは自治体に対し、施設の撤去を求め抗議しています。

 

 

 

犬肉は中高年男性を中心に根強い人気があり、国会議員が犬肉料理店の常連になっていたり、外国の牧師に犬肉を勧めるカトリックの司教、患者に犬肉を勧める医者もいます。

 

また、昨年行われた世論調査では、法律で食用犬肉を禁止することについて、国民の51.1%が反対していることが分かりました。

 

しかし、祭りや犬猫肉食に対する国外からの批判は増してきており、2011年のイベントは、韓国内の動物愛護団体やインターネットを通じた国民からの強い抗議を受け、中止になりました。 韓国内でも少しずつ、反対の声が強まってきています。

 若者の間で犬肉への関心が薄れたり、ペットとして可愛がる国民が増えているため韓国の食用犬飼育ビジネスは衰退してきていると言われており、大規模な食用犬市場が閉鎖されたり、裁判所が犬の食肉処理は違法と判断するケースも出てきました。

ソウルでは今年、市内での犬の食用屠殺が禁止となり、ソウル市長は「ソウル市内から犬屠殺業者を完全になくす」と明らかにしています。

 

また、現在、犬を家畜から除外する畜産法改正案など犬食を禁止する関連3法案が国会通過を待っています。

日本でもネット署名などもできますので、
微力ながら出来ることからやっていければと思います。
 

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