大分ニャンたろう
ニャンフォメーション

エンジン01文化戦略会議 ~学んだこと、感じたこと~その②

前回の続きで、今日はなぜこんなに猫が増えてしまうのかという内容について書きたいと思います。

 

 

たくさんのボランティアさんや行政の方々が啓発していること

それが「不妊手術をしてください」ということ。

 

それは”不幸な命”を増やさない為。

 

 

 

 

野良猫を見つける

かわいそうでご飯をあげる

保護はしない

他の猫もやってくる

オスとメスで子供をつくる

生まれた子猫がさらに子供を産む

爆発的に増える

殺処分

 

 

 

極端な例に思えますが、実際このような流れで殺処分されている子がとても多いのです。

また、猫は犬や人間と違い、一回の交配で必ず子供ができる動物です。

その為”爆発的”に増えてしまうのです・・・。

 

 

 

殺処分までもさまざまな理由があります。

 

・猫が増えすぎてお世話が出来なくなった(多頭飼い崩壊)

・近隣住民からの苦情

 (糞尿被害、植物を荒らす、ケンカや発情期の鳴き声など)

・どこかの猫が勝手に庭に子猫を産んでいた

 

 

 

”保健所に連れて行けば里親を見つけてくれる”

そう思って連れて行く方も多いそうですが、実際保健所に連れて行くと

”90%殺処分になりますよ”というお返事が返ってくるそうです。

 

 

しかし、大分県にもやっと県内初の動物愛護センターができることになりました!

今年中に完成予定です。

これでやっと”即日殺処分”ではなくなりますが、愛護センターで収容できる頭数は猫だけで100頭まで。

 

しかし、H28年度の殺処分数は猫だけで1735頭・・・

 

この数字を見れば、ボランティアさんや行政の方だけの力ではどうにもできない問題があるのだということがうかがえると思います。

 

動物愛護委員会の方も仰っていましたが、大分県全域で、全員で立ち上がらなければならない数字であると。

 

 

このブログを読んで少しでも”どうにかしたい”と感じて下さった方がいらっしゃいましたら、また、ご家族やご友人など身近に”保護(不妊手術)はしないがエサはあげる”という方がいたら、どうか教えてあげて下さい。

 

 

 

色々な価値観がありますので、不妊手術自体反対と仰る方ももちろんいます。

私たちも動物が大好きなので、”自然体でいさせてあげたい”という思いはとてもよくわかりますし、理解しています。

 

 

しかし、野良猫の赤ちゃんの生存率はとても低いのです。

 

カラスや天敵に食べられ無残な姿で死んでいく子。

感染症にかかって治すこともできず死んでいく子。

人の手で保健所に持ち込まれる子。

 

そういった子がほとんどなのです。

 

その数を見た時に、はたして”自然体”と感じることができるのでしょうか・・・

 

それはとても異様な光景だと思います。

 

 

 

 

野良猫を見つける

かわいそうだからエサをあげる

保護をして不妊手術をする

・新しい飼い主さんを探す

・または、元の場所に戻してあげる

 

 

※野良猫の不妊手術をして、元の場所に戻してあげることを「TNR活動」と言います。

 TNRの場合、耳先を獣医さんに少しだけカットしてもらいます。これは、手術をしたという”しるし”になります。

 

 

 

「かわいそうだからエサをあげる」と、それよりも更に”かわいそう”な結末が待っているかもしれません・・・。

 

 

まずは”不幸な命”を考えることから始めてみませんか?

 


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